窓の外を見ると、夕焼けに包まれていた。









 夕焼けに包まれて、部屋の中がオレンジに染まる。私は海斗さんの肩にもたれ掛かりながら、DVDを観ていた。


 海斗さんの手は優しく私の頭を撫でてくれる。


 大きくて、温かい手は、私の眠りを誘う。









 「き……。さ……。
紗姫。」


 私を呼ぶ声で、現実に戻る。


 海斗さんによく似た声。