涙をこらえた目で、先生の方をみると、古賀くんもこちらに目を向けていた。

 それから、私の隣の席に座るとにこっと笑って


 「幸人です。よろしく。てか、ナニちゃん?」


 まるで、ホストみたいに、名前を聞いてくる。


 「神崎紗姫。よろしく。古賀くん。」

 笑顔で答える。


 HRが終わるチャイムがなると、みんな古賀くんの周りに集まった。