朝が来た。


今まで壁には学ランがかかっていたが今はブレザーがかかっている。


そうだ、今日から高校生なんだ。


目覚まし時計の隣に置いているメガネを手に取り目にかける。


もう1度ブレザーをよく見た。


正直、高校生という自覚はまだない。


だから部屋の壁にかけてあるブレザーに違和感を感じた。


母が1回から僕を呼ぶ声がする。


「秀弥ー、起きてるのー?」