波の音は愛の声



となりに座り、白い砂浜の上に交わるは二人の指先


二人に聞こえる波の音




無情に過ぎゆく時間に“もう少し…”と。

沈みゆく太陽に“まだ行かないで…”と。







見つめ合い、肩を抱きよせ、耳元でささやく言葉は波の音にかき消されるほど小さく…





見つめ合う二人の耳には波の音

見つめ合う二人の心には愛の声




“好きだよ”