君に捧ぐは、王冠を賭けた愛。

「彼女は見ず知らずのこの国を救ってくれたんだ。
それで多くの人々が救われた。

今、リンタールはこの話と同じようにが危機に襲われてるんだ」

そう言うと、ひざまずいて私の手をとった。

「神楽弥。
共にこの王国を救ってくれないか?」

暫くの沈黙。
あまりのスケールの大きな話に、完全についていけなくなった。

「む、無理だよ。
頼る相手を間違えてる。
私には権力もないし知力もない」

「そんなものいらない。

神楽弥にしかできないことがあるはずなんだ」

私にしかできないこと?
そんなことあるのかな?

劇団さえ潰してしまいそうな私が、王国を救う?
そんな話あるはずがない。

でも…。
もしかしたら戻る手がかりになるかもしれない。
話を聞くくらいはしてもいいのかも。