君に捧ぐは、王冠を賭けた愛。

「あの…。

心配かけてごめんなさい。
助けに来てくれてありがとう、わっ」

言い終わるか終わらないかのところで、勢いよく抱きしめられた。

「無事でよかった。
城に戻るまで、抱きしめるのは我慢しようって思ってたけど、もう無理だ」

「うん」

私も背中に手を回して、ぎゅっと力をこめる。
カナトの体温が伝わってくる。

肩に顔を埋めると、緊張が解けていく。

それからはいつの間にか眠っていて、気がついたらリンタール城に戻ってきていた。