君に捧ぐは、王冠を賭けた愛。

「貸し?

俺に貸しなんか作ってどうする?」

「いつか何倍にもなって返ってくることを期待する。

ナツキ王子は、今はまだくすぶった状態なんだろ?」

カナトは、ナツキ王子の未来に賭けたんだ。
それはそれで、カナトらしい。

「ったく。
どいつもこいつも正気かよ。
馬鹿馬鹿しい。

その女も連れて帰れ。
うるさくて仕方ない」

な…、うるさいって…。

「帰りましょう」

「うん。
あ、でもちょっと待って」

私はナツキ王子の前に立った。