不安はまだある。

カナト王子のもとで暮らすなんて、絶対に嫌だ…。
逃げ出すタイミングはあるのだろうか?

あとどれくらいで夜が明けるんだろう。

カナト達は私のこと、探してくれてるかな?



高い位置にある小さな窓からもれるのは、青白い月明かり。

きっともう真夜中。

こうしてると、鏡の部屋で過ごしてた時みたい。

状況は正反対くらい違って、今の方がかなりピンチだけど。