出番が終わって会場を出たけど、カナトのことが気がかりで仕方ない。
グルグルと回る不安に頭を支配されたまま、カナトが会場から出てくるのを待つ。
全然時間が過ぎない。5分経つのがこんなに長く感じられたことなんて、今までに経験したことが無い。
早く…。
全てが終了したのは夜中の12時を回る頃。
会場の外へと多くの人が出てきた。
一番最後に1人で出てきたカナトに、すぐに声をかけた。
「カナ…」
「カナト!」
呼び掛けた私の声は、別の声に見事にかき消された。
ふわりとピンクのドレスを着た女性が目の前を横切った。
…かと思うと、彼女は大胆にもカナトに抱きついた。
え!?
ぎゅーっと擬音が聞こえてきそうなほど強く、長い抱擁。
誰!?
その格好からして、どこかのお姫様だと思うけど…。
目の前で起こったことに、驚きのあまり何も声が出ない。
グルグルと回る不安に頭を支配されたまま、カナトが会場から出てくるのを待つ。
全然時間が過ぎない。5分経つのがこんなに長く感じられたことなんて、今までに経験したことが無い。
早く…。
全てが終了したのは夜中の12時を回る頃。
会場の外へと多くの人が出てきた。
一番最後に1人で出てきたカナトに、すぐに声をかけた。
「カナ…」
「カナト!」
呼び掛けた私の声は、別の声に見事にかき消された。
ふわりとピンクのドレスを着た女性が目の前を横切った。
…かと思うと、彼女は大胆にもカナトに抱きついた。
え!?
ぎゅーっと擬音が聞こえてきそうなほど強く、長い抱擁。
誰!?
その格好からして、どこかのお姫様だと思うけど…。
目の前で起こったことに、驚きのあまり何も声が出ない。


