隣のクラスの子を好きになった。
接点は自分が学園祭の係、相手がクラス委員長だったというだけ。本当に赤の他人だった。
その子と仲良くなりたいと思った。
あるときは選択授業で隣になった別の子を好きになったこともあったし、あるときは同じクラスでもう彼氏がいる人に好きと言ったこともある。
自分なりにいろいろ考えて、2人きりの食事に誘ったり、学校の最上階に朝早く読んで告白したりもした。
でも告白めいたことをしても、そもそも接点が少なすぎて、どの子も「え?」みたいな顔をしていたことを覚えている。
自分も一度後輩から告白を受けた。
いつも電車で一緒に通う子の1人だった。
前触れもなくあまりにも急すぎて、断ったというか自然消滅した。
お互い様だ。傷付けられて、傷つけていた。



