子犬男子に懐かれました



そしてしばらくして着いた先は、


「へ?……ゲーセン?」


「うん」


ちょっと素敵な所に連れてってくれるのではないか。と期待してしまっていた自分を殴りたい。


「でもゲーセンなんてどうして?」


「してみたい事があるんだ」


そう言って指を指したのはーー、



「え……プリクラ……?」


「おう」


おう、って…

プリクラを撮る為に私を待ってたの?


「別に友達と撮ればよかったじゃん。そんなわざわざ私を待ってまでする事じゃなくない?」


「皐ちゃんと撮りたいんだよ。周りのカップルとか見ててしてみたかったんだ〜何気に」


「カップルじゃないし……」


「今はね」


そう言ってニヤリと笑う壮介くんに、ドキっとしてしまった。