きっとお手洗いから出てきたのであろう壮介くんが驚いた顔しながらこちらへ走ってきた。
「皐ちゃん!何でいんの?」
そう言って私の横にいる優也くんを見る。
「あー、この間の電話の「ちょっと壮介くん黙ってようか?」
私は壮介くんの口元を手で覆う。
電話してた時に一緒にいた事がバレてしまうとこだった……危ない。
「皐ちゃーん、苦しい…」
「あっ、ごめん」
「皐ちゃんもこの人と映画?てかこの人前コンビニで見かけた人?」
「あ、そう。私と同い年の優也くん」
一応2人に紹介した。
「初めまして。優也です、てっきりコンビニで会った時はさっちゃんの弟さんかと思ったよ」
ははは、と笑う優也くん。

