そして金曜日の夜、私はデートの服があまりにも無い事に気が付き、香と仕事終わりのアフター5を楽しんでいた。
「皐と買い物なんて初めてだね!」
「そう言われてみればそうかも…」
香とはなんだかんだ仕事場で会うか、ランチするか、夜ご飯食べに行くか…くらいだったからなー。
なんか新鮮かも
「まさか優也くんとここまでいい感じだったとはね〜」
「そんな言うほど進んでないし」
「なーんも〜、デート服気にして買いにくるほどじゃん。実際の所優也くんの事気になってきた感じ?」
でたよ…このにやけ顔
「うーん…気になるっていうか、もっと知っていけたらなぁとは思う」
「き、気になってんじゃーん!」
「違うってば!
もう!香声でかすぎだってば!」
「皐、あんたは気になってんだよ」
……えぇ、そうなのか?
恋愛経験豊富な香に言われると、そんな感じもするけど……

