子犬男子に懐かれました



………

………


「ねぇ壮介くん、何してるのかな?」


思いっきり後ろにいる壮介くんを睨みつける。


「んー?電話長いから」


「って、していい事といけない事があるでしょう?全く……!」

そう思いっきり叫ぶと、私が普段寝ているベットに潜り込んで隠れた。


「ち、ちょっと!」


「出てきなさいよ」と言い、勢いよく布団をめくりあげる。


「何であんな事したの」


「だから、電話長いしちょっと意地悪したくなっただけ」

と、言ってニヤニヤする。

……こいつ

「もう出てって。お子様のそんなイタズラに付き合ってる暇ないの!」


「またガキ扱いかよ」


「壮介くんはまだまだガキです。はいっ!出てった出てった〜!」


無理矢理家の外に放り投げた。





「………」


一気に静かになる部屋

思わず自分の耳を触ってしまう


「おかしい」


相手は高校生。17歳のガキ。あんな子供に振り回されるなんて……っ

まだ、胸の鼓動が止まらない


こんなの、私らしくないーー。