「ならよかった。今日ランチに洸くん所行ったら洸くんも心配してたよ?」
『うん、さっき連絡した。さっちゃんまでごめんね?』
「別にいいの」
『あの……さ、来週の土曜にさ、一緒にまた出掛けない?』
あ、デートのお誘い……
返事をしようとした時だったーー、
「へっ、ちょっ……!」
ぎゅ っと後ろから腕をまわされ、私を抱きしめる壮介くん。
『さっちゃん?どうしたの?』
「うん、何でも…………きゃっ」
今度は、優しく耳を甘噛みする。
ふり払おうとするがなかなか離れてくれない。
「ちょっ、と…」そう小声で言うが、ニヤニヤするだけで離れてくれない。
「ごめん優也くん、また後でかけ直す。」
そう言って、すぐ消した。

