子犬男子に懐かれました



気になる…

気になる気になる気になる…


「ちょっと皐あんた大丈夫?」


「へ?」


「なんか呪文みたいのブツブツ言ってたから頭おかしくなったかと思ったじゃん」

香にそう言われ、ハッとなる。

ダメだ…気になりすぎて、呪文のように唱えてただなんて…私らしくない。


”「実は…前に一度会った事あるんだよ」”ーー。


いつ…? 何で壮介くんはそれが私だって分かったの?

すると、

「皐、今日ランチ一緒に食べない?」


普段お弁当を持ってきているはずの香からの珍しいお誘いだ。


「あれ?お弁当は?」


「うん…今日あんまり作る気分になれなくってさ。どっかオススメのお店とかあるの?」


……は!


「あるあるある!」