私は気を紛らわそうと、食べ終わった2人分の食器を洗うことにした。
「皐ちゃん、俺する」
「え?」
持っていたスポンジを私から奪うと、食器を洗ってくれている。
「別にいいのに…」
「作ってくれたから。これくらいしなきゃダメでしょ?」
……。
私はお言葉に甘える事にした
実は…食器洗い、家事の中で1番嫌いな作業だから嬉しかったりもする。
私は壮介くんが、食器を洗っている間に洗濯物を畳むことにした。
「ふ、なんか同棲してるみたいだね」
……へ?
「このまま皐ちゃん家に住み着いちゃいたいなーぁ」
「何言ってんの!」
バシッ と壮介くんの背中を勢いよく叩く。
「だから馬鹿力すぎない?」
「うるさい、じゃあもっと鍛えな!」
背は高いけど、パッと見じゃ凄く細そう…ま、高校生だもんね。
「え?俺脱ぐとすごいよ、見る?」
といつの間にか食器洗いを済ませた壮介くんがシャツのボタンに手をかける。

