子犬男子に懐かれました



「うっわ、皐ちゃんのオムライスめっちゃ美味しいよ!」


と勢いよく私の方に振り向くと、その距離は想像より遥か近い距離だった。


「あ……っと、ごめん」


「だ、大丈夫。お口に合ったなら…その、よかった…」


えーっと、なにこの空気

さすがの壮介くんも少し気まずくなったのか急に何も喋らないし…


どうしよう



「何で犬なの?」

先に沈黙を破ったのは壮介くんだった。


「何でって、壮介くんみたいだから」


「は?俺犬に似てる?」


「うん、初めて会った時に子犬みたいだなー、この子って思ってた」


「子犬って事は……俺の事可愛いって思ってんの?皐ちゃん」


と、顔を近づけてきた。

なっ…こ、これは計算してやってるの?!


「ち、近い…」


「顔赤いよ皐ちゃん」


自分でも分かる、今すごくドキドキして顔が熱いーー…


「うるさい、
あまり大人を舐めないでくれる?」


すぐに反対側に顔を反らした。


「皐ちゃんかーわいっ」


「な……っ」


よく平気でそんな事を軽々と…っ