子犬男子に懐かれました




「痛ぇよ……皐ちゃん、冗談だってば冗談…」


「え、あ……ごめんっ」


慌てて壮介くんの元へ行き、謝る。


「大丈夫、俺皐ちゃんだけだから」


そう言って優しく私を抱きしめた。


そして、そっと耳元で…


「嫉妬した?」



さすがに自分も鈍感ではない。

クッションを投げつけるほど、私は嫉妬していた。


「………したって、言ったら?」


「……皐ちゃんズルいよ、それ」


そっと壮介くんの顔が近づきーー、

お互いの前髪が触れ合う。



「キスしたい」


そう言って私の頬に手を添える。


「……でも、皐ちゃんが俺の事好きじゃないから我慢する」


「………」


そう言って私と離れてある程度の距離をとる。


「あまり可愛いこと言うと、俺何しちゃうか分かんないよ?

今でさえ、相当我慢してんのに」


「……え?」


壮介くんはポリポリと頭をかく。

その顔は凄く真っ赤だ。