お店に入ると、やっぱり想像通りの感じだった。
「優也くん、やっぱり浮いてるって私……何で言ってくれなかったの?そしたら私着替えてきたのに…」
「ご、ごめん……俺も実は1回もこういうとこ入った事なくて」
「え?」
つ、つまり……何も分からず今に至るわけですか?
「や、やっぱり帰ろう優也くん。私達すごい浮いてる……居づらい」
「そっ、そうだね……」
私達は、店員さんに謝りお店を早歩きで出てきた。
「さっちゃん…その、ごめんね。俺のリサーチ不足」
優也くんが申し訳なさそうに謝る。
「………いいよ、優也くんは悪くない。だって知らなかったんだからしょうがないよ」
優也くんはきっと、純粋な真っ直ぐな人だから……攻めたりできなかった。
「あの、さ……さっちゃん」
「何?」
「あの場で実はさっちゃんに言いたかった事があったから、今言ってもいいかな?」
言いたかった、事…?
「うん……聞くよ、何?」

