子犬男子に懐かれました



帰り道、私は壮介くんの少し後ろを歩く。


「これ俺携帯に貼ろうかなー」


「今時携帯に貼る人いないし、絶対貼らないで」


「えー、せっかく皐ちゃんとのプリクラだし皐ちゃんも可愛いのに」


サラッとドキっとする事を言う壮介くんにまた胸が高鳴る。


……


「ねぇ壮介くん」


「ん?」


呼びかけると壮介くんは歩いていた足を止め、こちらを向く。



「何で、私にキスしたの……?」



何で……?