――次の日の朝。


 学校の最寄駅にあるポストの前で、ラブレターを祈るように持ってたたずんでいた。

 そう。最終手段とは、郵便でラブレターを出すこと!

 当たり前だけど、このポストに入れたら強制的に春川君へと送り届けられる。

 これで、やっと……やっと……春川君に気持ちを伝えられるんだ。

 思えば長い道のりだった。あの手この手でラブレターを渡そうとするも、ことごとく失敗。

 けど、それも今日で終わり。家に着いちゃえば、絶対春川君の手に届くから。

 はぁあ。最初っからこうすれば良かったー……おっと。早く出して学校へ行かないと遅刻しちゃう。