――次の日のお昼休み。
作戦、第三弾。
春川君の机の中に、ラブレターを忍ばせる!
お昼前、春山君のクラスは移動教室だった。私はそこを狙って、誰もいないところを忍び込み、春山君の机の中にラブレターをインしておいたんだー。
これなら、確実にラブレターが渡るでしょう。
ちょっと偵察に行きますか!
私は、春山君のクラスを陰から覗いた。
春川君は、席から離れたところで話しをしている。
まだラブレターには気づいていない様子。
すると……
「いってぇ!」
教室に遊びに来ていた、あのズングリムックリ太井君がつまずき、春川君の机にドカッと激突。
持っていたポテチが、床にバラッと散らばった。
「あぁ、オレのポテチがぁー……あ? なんだぁ、この手紙ー」
っ、キャー!
ぶつかった拍子で机から落ちてしまったラブレターを、ズングリムックリ太井君が掲(かか)げてピラピラ。
やめてぇー、ズングリムックリ太井君!
ラブレター、中身を見られる前に取り返さないと!
とかいって、素顔をさらしたまま取り返したら私だってバレバレだから……しょうがない。これを使おう!
私は、ポケットからある物を出し、頭から被って教室に乗り込んだ。
ん゛っ、ん゛っ……声を出来るだけ低くして、と。
「……おい、そこのズングリムックリ。それはワタクシのだ。返したまえ」
「うわっ、覆面被ってるぞ! 誰だコイツ!」
うまく(?)変装をして、太井君からラブレターを奪い取り、逃走。
机にイン作戦――失敗。


