「おーう春川。ちょうど良かった」
うわっ。体型がすごいズングリムックリな男子。春川君の友達?
ズングリムックリ男子は、ポテチをバリバリと食べながらドスドスと来た。
うわぁ見たまんまのキャラだー。期待を裏切らない。
「何? 太井(ふとい)」
「その教科書、貸してくんねぇ? ウチのクラス、次国語でさぁ、教科書忘れちまって!」
え? う……うそでしょ?
耳を疑った。
いや、ダメでしょう。春川君のクラスだって、国語――
「あぁいいよ。今日、国語の授業ねぇから」
「な……何でーっ!?」
はっ! 声あげちゃった!
二人が不思議そうに、こっちを見る。
「夏山、どうかした?」
「あの、春川君のクラス、次国語じゃなかったっけ? だから私……」
「アハハ。それは多分、明日の時間割り。今日、国語は全然無し」
しくじった……またここでも、私のマヌケっぷりが発揮されてしまった。
私は、時間割りを見違いしてしまうことが多々ある。忘れ物が多いのもそれが原因だったりする。
春川君が昨日『慌てて返さなくてもいいよ。使いたい時に取りに行くし』て言ってたのは、今日も必要なかったからだ。そういえばさっきも『わざわざ持って来てくれて』て、全然余裕そうだった。
あーなんてこったぁ。


