「由美!いい加減に起きなさいよー!」

部屋の外からドアをたたいているお母さんの声が聞こえる

よく聞こえるけど何故か、返事をする気になれない


なんなんだろうこの気持ちは..


「もう!今日から新学期なのに初日から休むなんてお母さん許しませんよ?」


お母さんが本当に起こりかけている時の声色だ

そう今日から高校1年生の二学期が始まる


時計を見るといつも家を出る時間の15分前を差していた


「そうだ、今日学校だった!」


よくわからない感情について考えている暇も時間もよくよく考えたら無かったんだ


「もう起きてる!学校は絶対行くから安心して!」


飛び起きて服を脱ぎながらそう言い放ち昨日の夜準備しておいた制服を急いで着る


「そう、よかったわ」

といつも通り優しい声に戻った母が言う

お母さんを怒らせると面倒だから気をつけないと


それに学校は絶対休みたくない

学校は私が今一番楽しいと心から思える心地よい空間だから