翌日。


昨日とは打って変わって学校に行くのが憂鬱だった。


体は重たく、なかなか布団から出る事ができない。


両親が仕事へ行く音が聞こえてきたころ、あたしはようやくベッドから起きだした。


今朝は誰とも顔を合わせたくない気分だった。


昨日の陰口がまだ胸の中に残っている。


それでも学校には行かなきゃいけない。


『幸せポイント』を集めなければあたしは地縛霊になってしまうんだから。


それだけはどうしても避けたかった。


外へ出ると太陽の眩しさに頭が痛くなりそうだった。


今日1日どうやってポイントを集めるか考えるだけで精いっぱいなのに、太陽の光は容赦なくあたしを攻撃している。


学校までの遠い道のりを歩いていても、昨日のおばあさんの姿は見えなかった。


そしてまたため息を吐き出した。


今日のポイントはゼロかもしれないという不安が胸をかすめる。