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美鈴に連れて来られた先はいつもの公園だった。


しかし、今日は草が綺麗に刈り取られて見晴らしがよかった。


草がないだけで以前よりも広く見える。


汚れたままのトイレだって、なんとなく清潔になったように見えた。


そしてそこには案の定正樹たちがいた。


「用事ってなに?」


あたしは正樹の目の前に立ち、そう聞いた。


正樹は眉間にしわを寄せて苛立ちを隠そうともしていない。


「お前ら、なに調子に乗ってんだよ」


正樹が一歩近づいて来たけれど、あたしはその場にとどまった。


「別に? 調子に乗っているっていうなら、そっちの方じゃない?」


正しい事を言ったつもりだった。


あたしは間違っていない。


だけど次の瞬間左頬に痛みが走り、あたしは倒れていた。


目の前ガチカチカして、殴られたのだと気が付いた。


「蘭!!」


久志と早苗がかけつけてくれる。