そんなとき千奈美と美輝に食事に誘われた。
千奈美は同じ茶道の関係者と秋には結婚する。
美輝は家の会社でバリバリと働いている。
一人暮らしを始めていて、以前から時々遊びに行っていた。
午後7時ごろ、美輝の家に行くと、既に料理ができていて、ちょうど出来たよ、と仕事終わりの私を迎えてくれる。
「美輝も仕事終わり?」
「今日は代休の半休を貰ったの。
千奈美と一緒に料理して歌織を待ってたのよ」
「そっか。代休いいなぁ。
千奈美はもうすぐ結婚式じゃない。
忙しい?」
「うん。バタバタしてる。
茶道関係者がメンドクサイ」
「歌織も千奈美もとりあえず食べよう?
歌織は?今日はここには泊まらないんでしょ?」
「あ、うん、ごめんなさい。
でも、泊まったことにしておいて?」
「それは、いいけど、今度はちゃんと泊まるのよ?
千奈美の結婚までには!」
「はーい。
車だから水もらうわ」
2人はビール、私は水が入ったグラスを持って乾杯した。

