暫く歩き、空いているベンチに座った。
「雨はまだ降らないよね?」
「今は大丈夫だろ?
なんで海?」
「わからない。
でも、見たくなった
優人さんは転勤はないの?」
「暫くはない。出張はあるけど。
お前は?」
「ないと思う。
出張することはあるかもしれないけど、それもあんまりないな。
イベントで土日が出勤になることはあるけど」
「本社にずっとはいないのか?」
「本社から少し離れたところに、ホールとか体育館があるんだけど、そっちが本来の勤め先。
最近は半々でよく往復してる」
「じゃ、車?」
「うん、優人さんは?」
「運転して行くことは少ないかな」
「お迎え?」
「ああ。なるべく家族揃って行くよ」
「重役出勤、で車に定員まで乗るんだ、すごいね」
「エコだから」
吹き出したら、頭を叩かれた。
「歌織。
……今度いつ会える?」
「週末はしばらく大丈夫、かな?」
「じゃ、再来週あえる?その時に…」
「ん?」
「また、再来週会おう。
そろそろ行こうか」
「………そう、ね」
また、会う。

