奏でるものは~第4部 最終章~



天気がスッキリしない土曜日。
水族館はカップルが多い。
紛れていれば、私たちもそう見えるよね?

昼食を軽く食べて、イルカショーを見て、車に戻ると3時過ぎだった。


「夜まで大丈夫か?」

「うん」

「じゃあ、とりあえず出よう」


高速で、引き返していると思ったら、途中でおりた。

そのまま、和食の料亭に入った。
女将さんが出てきて、優さんが話しかける。


「8時位まで大丈夫?」

「いらっしゃいませ、大丈夫ですよ」

「じゃあ、6時に夕食を」

「分かりました」

「どうぞ」


靴を脱ぎ、案内されたのは離れの個室だった。

お茶を淹れて、出ていく女将さんに礼をする。


「ここは?」

「伯母の親戚の店。
時間が中途半端でも、ゆっくりできるから」

寝てもいいよ?

と言われたけど、寝られる訳もなく縁側の籐のチェアに座って庭を見た。


和風の庭に癒される。