「行こう」
駐車場に停めてから二人で歩き出す。
優さんが買うより先に、チケットを二人分買った。
「あ、やられた」
「いつも出してもらってるからね、私も一応社会人だし」
「そうだな」
笑って私が買ったチケットを1枚受け取ってくれた。
水族館に入ると、大きな水槽で泳ぐ魚をしばらくみて、奥に続く暗い道にある小さな水槽も見て回る。
異次元に迷い混んだような気持ちになり、海の底の世界を思いやる。
「大丈夫か?」
ちょっと思いに耽りすぎたらしい。
「ハハハ、ちょっとどっかいってたね、ごめん」
「さっきからずっと、どこ行ってんだ?お前の意識は」
「うーん、気分は乙姫?」
「おめでたいね、かおりちゃん」
「うるさい」
やっぱり、楽しい。
私達、どう見えるんだろう?

