奏でるものは~第4部 最終章~



優人さんの誕生日の今日は、土曜日で仕事は休みだった。



「土曜日、お姉ちゃんのお墓に行こうと思うの」


そう電話で告げたのは数日前。

「俺も一緒に行っていいか?」

一緒に行こう、と誘う前にすぐに返事があった。


誕生日デートにはかなり重い行き先。

彼も唯歌の誕生日を覚えていたのかもしれない。