ーこれは中2のときのこと。


俺は二人家族だった。


親父は俺が幼い頃事故にあって亡くなった。


だから記憶にはあまりない。


母は優しかったけど、この日を境に、別人に


なったんだ。


夜中には男を連れてくる。


甘ったるい香水。


甘ったるい声。


俺は気持ち悪くなってトイレで吐いた。


もう耐えれなかった。


気持ち悪すぎて。


変わりすぎて。


そして俺はしばらくして。


夜中に家を飛び出した。


その日はちょうど知らない男がいない日


だったから。


でも行く所もない。


お金もない。