「栞!


開けて!」


私は叫んだ。


早くしないと母が来るから。


さっきからずっと追いかけてきてるの。


するとドアが開いた。


それとほぼ同時に母の姿が見えた。


「誰あいつ?


未愛のとこに走ってきてるかも・・・


とりま入って!」


私は栞の家に入った。


逃げることができたけど、家帰ったら


恐ろしい・・・。


「未愛。


隠し事はなしって言ったでしょ?


全部言ってごらん?


辛いってことはわかってる。


でも親友でしょ?


誰にも言わないし、逃げないから。」


「うん・・・っ。」


ちょっと怖かったけど、栞に話すことに


決めた。


親友だし、栞のことも聞いたから。