「未愛、ごめん。


今まで未愛の抱えてたものに俺、気がつ


けなかった。


そしてさっきは傷つけた。


未愛の方が俺より傷ついてたのに…


ほんと俺に何してもいい。


殴ってもいい。


だから許してくれ…っ。」


「雅人さん…っ。


こうさせて?」


私は雅人さんに抱きついた。


「未愛…っ?」


「何してもいいんでしょ?


この方が安心出来るから嬉しい。


もう少しこうさせて?


ねぇ、雅人さん。


過去は過去でしょ?


確かに辛かった。


でも雅人さんがいたから、アイツらは逮捕


されたんだよ?


だから自分を責めないで?


気づけなかったんじゃなくて、私が気づ


かせないようにしてただけじゃん。


でももう解決したことでしょ?」