誰も何も言わなかった。

言葉を何も発する事をせず、皆だんだら模様の羽織を肩にかけ。


ただ、アタシが体を折り曲げると近藤さん、土方、左之、新八っちゃん…新選組隊士全員が同じく体を折り曲げて。




皆の礼を見届けた、とでも言う様に丞は水を揺蕩(たゆた)いながら沈んでいった。
















慶応四年 一月十三日


山崎丞 永眠