康介が手招きをする場所まで着いたとき。


夕焼けが校庭を照らす絶好の場所。


響く掛け声とボールを蹴る音。


揺れるネット。


全部がキラキラしていた。


そして何より。






「ナイッシュー!」






ゴールアシストをしたあなたの笑顔。


眩しいくらい輝いていた。


気づいたときにはもう無意識。


自然とカメラを構えた。


ピントを名前も知らないサッカー男子に合わせる。





「カシャッ」





たぶん今、これまでのどの写真より素敵な写真が撮れた。


確信できる。