木で作られた純和風の大きな門。

それを見た堀井君の口は開いていた。


門を開けて入ろうとした時、

「ねぇ、ここでホントに合っとる?間違えとらんよね?」

腕を掴まれてそう訊かれた。


「合っとるよ。小さい頃からここにはよう来よるっちゃけん間違えんよ。」

手を振りほどきながら言った。