「お待たせー!」

その時咲井さんがコーヒーのトレイを持って入ってきた。

「砂糖とかが見つからんくて遅くなった。」

えへへと笑ってテーブルにコーヒーを並べる。

「ベトナムコーヒーだよ?砂糖とかいらんくない?」

四谷先生が言った。

「念のためですよ。」

そう言って俺を見る。