〜遼side〜

昼休みのことだった。

「早く告っちまえよ。」

健太と陸上部で仲のいい大塚大介に言われた。

「待て、何言ってんだよ。そもそもなんのこと?」

健太がグランドを指をさすと、そこには
健太の彼女の花音ちゃん、そして
クラスメイトに囲まれて楽しそうに会話を
している舞浜がいた。

「ただの友達だよ。」

「嘘だ、じゃあ舞浜が他の奴に取られてもいいの?」

大介に真剣な顔で聞かれた。
取られるもなにも。

「素直になれよ。舞浜、ああみえても男子に人気あんだぞ!?」

「マジで?だけど、いつも喧嘩ばかりなのに
見込みなんてないよ。」

「応援してるぜ!!」

その日の部活の時だった。