〜ちひろside〜

「ちひろ!おはよー!」

花音が私に抱きついてきた。

「おはよ、花音。」

「ねぇ、7月にさ学校の近くで七夕祭りあるでしょ?瀬川と行ってきたら?」

「りょうがなんて言うかにもよるけどね。」

そう。晴れて付き合うことになったりょうと
私。りょうはイベントが大嫌いである。
そんな人が行ってくれるかと思いきやね。

「だって、折角ちひろと付き合うことに
なったんだもん行ってくれるよ!
夏はイベントばかりあるのよ!!」

「そ、そうだけど。」

私は結局、りょうに聞くことにした。

「りょう、おはよー。」

「ん?ちひろか。おはよ。どした?」

「あのさ、7月にさ学校の近くで七夕祭り
あるでしょ?一緒に行かない?」

「七夕祭りかー。いいけど、ちょっと
待ってて。友達に誘われてたような。」

「まぁ、あんた男子にも人気あるからね
私のことは気が向いたらでいいから。」

「一緒に行ってやるよ。お前が一番大事だからな。」

「友達は?」

「いや、あいつらには後で言っとくから。」

「分かった。ありがとう。」

「可愛い彼女からのお誘いだから気にするな。」

りょうは私の頭を撫でて笑って友達のところへ
行った。
りょうが彼氏でよかった。