〜遼side〜
「なぁ、蓮田ってどんなやつ?」
俺は気になって、健太に聞いた。
「蓮田?ああ、なんか無口らしいけど
案外やり手だとは聞いてるし確か好みの
タイプはちひろちゃんとか。」
「え……。」
「1年の時、ちょっと喋ったんだけど
その時舞浜さんみたいな人がいいなぁとは
言ってた。」
あいつ、どんだけモテるんだよ。
「自分では気付いていない典型的なパターンぢな。舞浜。」
「ちひろちゃんってさ、そもそも自分のことには興味なくていつも他人のことばかり一生懸命じゃね?俺と花音が付き合えたのもちひろちゃんのおかげだし。めちゃ感謝してるし。
俺は幸せになってもらいたいけどな。」
健太はチラッと俺の方を見てそう言った。
「蓮田に取られたくなかったら早く告白しちまえ。」
「タイミングだと思うんだけど。そもそも、
舞浜が俺に気があると思うか?」
「んー、分かんねえ。でも、当たって砕けねぇと本当に舞浜誰かに取られちまうぞ?
自分に自信持てよ。遼。
お前とちひろちゃんには、幸せになってもらいたいし、花音とも話してたんだけどもしうまくいったらダブルデートしたいねって言ってたんだ。だから。」
「ああ、後夜祭に告白する。」
「いや、待て。そこ前夜祭だろ?」
「舞浜、忙しいだろ。前夜祭は。」
俺は健太に背中を押されて舞浜に告白すると
決意をした。