「....退院するまで、大人しくしてろよ」




「....はい............」





櫻木さんの手が離れていく。




これでいい。




バタン





一人の部屋は無性に寂しかった。




この悲しみを、何にして現せばいいかわからない。



どうやったらいい。悲しいってどうやったらいいんだろう。





いつか、知れる日がくるかな。