「なっちゃーん、朝だよーー」

「ふわぁ〜い」

1階からいつものようにみーくんの優しい声が聞こえる。

そして、いつものように朝ごはんのいい匂い。

でも、今日はいつもと違う。

だって!!!

ついに!!!

念願の!!!

高校生!!!

真新しい制服に腕を通し、死に物狂いで勉強して合格を勝ち取った高校の制服を着る。

「わぁーー!やっぱ可愛い〜〜」

早くお兄ちゃん達に見せたくて急いで1階に降りる。

「みーくん!ゆー兄!みて!高校生だー!」

「うん、よく似合ってるじゃん、なっちゃん。可愛いよ」

「俺がここに入学したときから言ってるんだから間違いねぇよ。那月のための制服のようなもんだからな〜〜」

でた、ゆー兄のシスコン。