病院に着くと、 「こちらです」 と案内された。 病室のドアを開けると内蔵が裏返るような、全身が大きく脈を打った感覚が襲い、足がとまった。 そして目を疑った。 点滴とピッピッと鳴るモニターに繋がれ、呼吸器で鼻と口をおおわれた姉が白い顔でベッドに寝ている。 ベッドの足元の医者と看護師の顔を見ると 「声をかけてあげて」 と、言われ 「お姉ちゃん!」 とベッドに走り寄った。