「陽菜ちゃん!
クリスマスは裕大くんと過ごすの?」





あれ?もう帰りの時間?






「陽菜ちゃんー!
私の話聞いてるー?」







『え、聞いてるよ?

クリスマスは裕大と過ごすかな~』







クリスマスを一緒に過ごしたら、やっぱり恋人ぽい事をしなきゃいけないのかな?






まだ、手を繋いだことも無いのに?






「そっか~。

いいクリスマス過ごせるといいね!」







クリスマスって言っても、まだまだでしょ。






美優は気が早いな~。





「陽菜ちゃん裕大くん迎え来てるんでしょ?」






『やばっ!
私行くわ!ばいばい!』






やばいやばい、結構待たせちゃってるよね?!






急いで靴を履いて、玄関に向かおうとした時。






ドンっ






『いたっ!』






思いっきり尻餅着いちゃった…






「ごめん、大丈夫?」






頭上から声が聞こえて、声のした方を向くと。






『っ…』






柚希…何でこんな所で会っちゃうの。






『ごめんなさい、
い、急いでるんでっ』






「あ、待って、!」