お昼時間。




いつものように柚希を待つ。
待つって言っても待ってる感じを出さないようにする。






でも、いつまで経っても柚希は来ない。





「ねぇ、柚希君となんかあったの?
柚希君が陽菜ちゃんに会いにこないとかおかしいよ?」





いつもなら、私を見つけて飛んでくるはず。
遅刻したとしても、休み時間に飛んで来るはず。なんで来ないの?






あぁ、私は何悩んでんだろう。
そもそも、柚希は今日学校に来てないんだよ。






『まず、学校に来てないんじゃない?』






答えなんて簡単じゃん。柚希は休みだ。





「それはないよ~?
だって、今日うちの彼氏が柚希君遅刻してないって言ってたもん~」