君の傍にいたいのに。

「いや、さっき言ったじゃん!
陽菜ちゃんが暗そうな顔してたから!」





あ、そうだった。




拓磨くんは私が元気なさそうな所を見て連れてきてくれたんだ。





『私そんな暗かったかなー?』





本当はすごく傷ついた。





だけど、これを誰かに言ったら何もかも壊れてしまいそうで。





自分から手放してしまったものを、後から後悔しても遅いのに。





あんな楽しそうな二人を見ると自分が馬鹿に思えてきて。





柚希の隣は私の場所なのに。




こんな変な独占欲まで湧いてきて、
あの子がいなければ。




あの子さえ現れなければ。