いつも近くにいた君は、こんなにも遠い人になってしまった。





前までは、挨拶を交わす仲だった。




いや、もっと仲が良かった。





なのに、今は君の背中を遠くから見つめることしか出来ない。





「陽菜ちゃん、昨日裕大君とどこ言ってたの~?」




『ゲーセンに行っただけだよ?』





何でそんなに気になるのかわからず、首を傾げながら答える。





「へ~。いい感じなんだね!」





いや、今の会話で何でいい感じなんだ?
別にいい感じじゃなく無い?





「柚希くんも、馬鹿なことしてると痛い目見るぞ~」




柚希?何でここで柚希が出てくるの?




『なんの話よ?』