『特に何も無いよ?』



連絡だって取ってないし、会ってもない。



今更会うの気まずいし。



「そっか、
実を言うとさ、陽菜ちゃんは柚希くんと付き合うと思ってた。

2人の間に何があっても、一緒になる運命なんだと思ってたんだよね。」



美優はそんな風に思ってたんだ。
何があってもか。



結局私達は上手くいかなかったね。



『私は、ずっと柚希の事だけを好きだと思ってた。

だけど、好きなだけじゃ駄目なんだなって分かった。』



恋愛についてよく知らなかった私が、ここまで成長出来たのは柚希のおかげだ。


「陽菜ちゃんを、幸せにしてくれる人がいつか現れるよ。」



そうだね、今の経験が生かせればいいな。


教室につき、しばらく美優と話をしていたら先生が入ってきた。



「お前ら、冬休みの宿題やってきただろうな?」



「あ、俺忘れましたァー!」



先生も大変だな。
そんな事を考えていたら、あっという間にHRが終わっていた。



「じゃあね、陽菜ちゃん!」



『ばいばい』



よし、拓磨君の所に行こう。
本当はクラスに行きたくないけど、他の場所じゃ会えないし。